今日、ツイッターを眺めていたら、「新潟駅の接続がうまくいかずに1時間待たされた乗客がクレームを出し、それに対して新潟駅長がコメントした」というツイートが流れてきました。
要点をざっくりまとめる
・クレームを出した乗客は、村上8時49分発新潟行きに乗車し、新潟で「2分接続」の長岡行きに乗り継ぎ、「長岡まで」行く予定だった。
・ところが途中の豊栄駅で急病人のお客様対応のため8分遅れで出発し、新潟駅には7分遅れの10時13分に到着した。
・新潟10時8分発の長岡行きはすでに出発してしまったため、乗客は1時間待ちぼうけを食うことになった。
・これに対し、新潟駅長は「新津駅まではおおむね20分間隔で運行しているため、接続を取らなくてもいい」と考えた。
・しかも、しらゆき4号に乗車すれば、途中の羽生田駅で長岡行きを追い越すため、しらゆき4号に乗車して、途中の加茂駅で下車して乗り換えれば、長岡には予定通り到着できた(ただし特急料金が750円かかる)
・しらゆき4号は、終点の上越妙高駅で北陸新幹線と接続があり(10分接続で「はくたか559号」金沢行きと接続)、遅延の影響が他線に及ぶのを防ぐためでもあった、と説明。
こんな感じです。
その反響
クレームを出した人の口調が荒く、上から目線だったために、「こんなことでクレームを出すな」「新潟駅長よくやった」という意見が散見されました。
それらの中で見受けられた、「接続できなかったくらいでなんだよ。1時間ぐらい待っていろ」というのは、やや暴論なんじゃないかと。
「人身事故なんて1時間も待っていれば、電車は動き出すだろう。おとなしく待っていろ」と言われて、黙って待っていられますか?少なくとも私は無理ですね。
例えば、大都市圏で人身事故が起きて、その路線が不通になったとしても、代替路線が機能していれば、1時間も待たされるようなことはありません。
しかも、定期券利用ならば「追加料金」が発生することもありません。
新潟地区において、白新線や信越本線の「代替路線」になりうるのは、越後線や羽越本線(新発田~新津間)ですが、所要時間や列車の本数の面で選択肢には上がってきません。
上越新幹線という手段もありますが、普通列車で村上から長岡に行こうとしているならこれも不適当でしょう(新潟11時19分発の「とき318号」まで待たなければならないのもある)
ちなみに、村上を8時台に出発する列車は、ほかにも「特急いなほ4号」がありますが、長岡行きの接続は1時間7分も待つことになります。そう、その接続先は新潟10時8分発の長岡行きです。
ちなみに新潟10時8分発の1本前の長岡行きは8時49分発。いなほ4号の新潟到着は8時51分です。
なんと、2分差で乗り継げないんです。
私個人としては、こちらの方がよほど深刻だと思いましたが、さして問題ないのでしょうか。
参考までに言っておくと、いなほ4号の前の列車となると、7時39分発の新津行きとなります(新津で14分の待ち合わせののち、新潟8時49分発の長岡行き列車に接続できます)
軽くまとめてみたのがこちら。
わかりづらかったらごめんなさい。
結局…
クレームの主は、遅れた時点で「接続が取られるかどうか」を車掌に確認し、事情を説明すればよかったんじゃないかなと思います。
もしかしたら、しらゆき4号の便宜乗車が可能だった可能性もありますし。
↓便宜乗車が出来たケース
※もちろん出来ない場合もあります。こればかりはケースバイケースですが…
私が気になっているのは、もし仮にこの乗客が古津~羽生田駅のどこかで降りるとしたら、新潟駅長はなんて答えたのでしょうか、ということです。
先ほど「しらゆき4号は、羽生田駅で追い越しをする」と言いましたが、途中の古津駅~羽生田駅は長岡行きが先行しているため、どうあがいてもたどり着けず、1時間待つ以外に手段が存在しないからです。
そのケースだと「古津~羽生田駅を利用する客よりも、しらゆき4号の方が大事なんだわ、ごめんね☆」というしかなさそうですけど。
まとめ
接続が悪くて乗り継げないというケースは、全国にごまんとあり、新潟に限ったことではありません。
しかし、suicaが使えるようになり、新型車両が導入されて、徐々に便利になっている新潟地区。
白新線は単線区間もあって、ダイヤを「イジる」のは非常に難しいと思いますが、上越新幹線といなほの対面接続も控えている事ですし、より便利で使いやすいダイヤになればいいと思いました。
ちなみに、信越本線→白新線の接続はまだまともですよ。
調べてみると、新潟駅での2分接続は他にもいくつかありましたが、いなほ4号の接続の悪さはびっくりしました。
新津までの各駅に向かうにしても27分待ちはいかがなもんか…