修行僧ぷってんの雑記

移動メインのトラベラー

北海道新幹線を改めて考えてみる その4

 これらの続きです。今回が最後です。

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あとがき

私は別に、北海道新幹線が嫌いなわけではありません。

 

ただ、「北海道新幹線が札幌まで繋がれば、JR北海道も安泰だ!」という、その安易な思考に納得出来ないのです。

 

 

 

確かに、現状の新函館北斗の区間までだと、JR北海道の展望は暗いままなのは否めません。

 

しかし、それでも「ビジネス客を取り込まなければいけない」という課題がありながら、JR東日本とJR北海道から、「ビジネス客を取り込もう」という姿勢が、全くと言っていいほど見受けられないんですよね。

 

 

 

 

 

まず、絶対に忘れてはいけないポイントとして、今の北海道新幹線は、「最速列車で、ようやく飛行機と張り合えるかどうか」というレベルだと言うことです。

 

そんな乗り物なのに、全区間乗車したところで、得られるものは「長らくのご乗車ありがとうございます」の言葉と、4時間以上座って耐え忍んだ事実だけ。

(北海道区間は8割がトンネルなので、景色が見えるわけでもありません)

 

加えて、

待合室で座って待つことも出来なければ、チケットの受け取りも、指定された駅でしか出来ない。

その受け取りに必要な、自動券売機の数が充実しているとも言えない。

そもそも、えきねっとが使いやすいとも言えない。

それなのにみどりの窓口の数は、人手不足を理由に減り続ける…………

 

デメリットを上げればキリがありません。

 

 

 

別に「航空を見習え!真似しろ!」と言うわけではありませんが、東北・北海道新幹線にも、飛行機のマイレージサービスや、JR東海の「グリーンプログラム」のようなものがあっても良いでしょうし、鉄道会社だからと言って、やれないことはないでしよう。

https://expy.jp/reservation/green/charge/

 

大変なことかもしれませんが、JR東日本がえきねっとの抜本的な見直しを図るのも、1つの手段ではあります。

 

そういう事にトライしようとせず、「10年経って札幌まで繋げば、赤字は減らせるんで」という姿勢のままなのは、正直いかがなものかと思うのです。

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北海道新幹線に限った話ではないが………

まず初めに言っておきたいのですが、新幹線は決して万能ではありません。ただ、自動車や飛行機が万能であり、代替出来るとも言い切れません。

 

 

 

 

 

 

約60年前に日本(の一部)で囁かれていた、「鉄道はいずれ必要なくなる」、といった鉄道斜陽論は、東海道新幹線の開通とともにすっかり過去のものとなり、新幹線は、代替出来ない輸送手段になりました。

 

 

その反面、強すぎる「新幹線万能論」が世にはびこり、「新幹線のルートが通れば、他の自治体より優位に立てる」との考えのもと、「おらが村に新幹線を」の活動は盛んになり、いたずらにルートはねじ曲げられ、開業が遅れたというケースはいくつもあります。

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おまけに、新幹線が通らなかった自治体(小諸市、阿久根市など)へのフォローはなく、

「あなたの自治体はね、最短ルートじゃないんですよ。場所が悪かったですね。残念でした〜」

と言わんばかりの対応は、今もなお放置されたままで、特にフォローアップもありません。

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こうした、「しこり」が肥大化した例として、北陸新幹線と長崎新幹線が挙げられるでしょう。

 

市町村単位どころか、都道府県単位にまで話はこじれ、ルート選定だけではなく、そもそもの新幹線のあり方にまで、話は発展しています。

 

 

 

繰り返しになりますが、新幹線は決して万能な乗り物ではありません。

 

 

「この地方に新幹線があれば便利」というだけのために、1路線1兆円以上の予算をつぎ込む必要性が、果たしてあるのでしょうか。会社の経常赤字を減らすためだけに、ご大層な新幹線は造られるのでしょうか。(参考までに、新函館北斗〜札幌の建設費は約1兆6700億円かかります)

 

 

 

「ただ新幹線を繋いで走らせれば、一定の需要が取れて黒字になる」時代は、終わりを迎えようとしています。

 

 

 

すでに投資効果としては「作らない方がマシ」な路線も出てきているこの日本で、新幹線のあり方が問われている気がしてならないのです。

https://www.sankei.com/region/news/190331/rgn1903310025-n1.html